ヘアカラーの髪への負担
ヘアカラーをすると髪にどのような負担がかかってきますか?
カラーのトーンでイメージを変える事も可能なカラーリング。
理想の色を維持させる目的で繰り返し入れた場合、髪にどのような負担がかかってくるのか気になる方もいます。
今回はカラーによる髪への影響についてのお話です。
アルカリ性ヘアカラーでカラーが入る仕組み
一般的にサロンでカラーというとアルカリ性カラーを利用した施術です。
1剤には酸化染料・アルカリ剤・界面活性剤が、そして2剤には過酸化水素が含まれています。
カラーの仕組みはアルカリ成分が髪を膨潤させて、酸化染料と過酸化水素を浸透させる仕組みです。
過酸化水素がメラニン成分の脱色をしつつ染料を酸化させ、発色させる働きがあり、この仕組みから黒い髪でも脱色をしながら希望のカラーを浸透させていくカラーリングが可能なのです。
そしてアルカリ性カラーは個人差がありますが約1か月程度は色味が楽しめるのも特徴の一つ。
色持ちが他のカラーリングに比べて長いというメリットもあります。
髪が痛む可能性があります
カラーのアルカリ成分を浸透させる際に髪のキューティクルが開いた状態になります。
カラーを繰り返していくとキューティクルへのダメージも受けやすい状態になり、髪が傷みやすいです。
キューティクルといえば髪のツヤだけでなくハリやコシにも関係していますよね。
キューティクルがしっかりと整っている状態だとツヤやコシのある健康的な髪に見えますが、キューティクルにダメージがあるとツヤも失われますし、水分が失われやすい状態になるためバサバサの髪に。
一度損傷を受けたキューティクルは元に戻せないと言われていますので、なるべくダメージを受けないようにカラーリングするのがポイントとなってきます。
残留アルカリの影響もあるかもしれません
ここ最近、カラーやパーマに興味を持った方は見聞きしたことがあるかもしれない残留アルカリについて。
パーマやカラーをした際にアルカリ成分が髪に残ってしまっている場合があります。
アルカリ成分が髪に残ると、キューティクルは開いたままの状態になりやすいですし、キューティクルが開いたままという事は髪の水分もだんだん外に出て行きやすい状況になるため髪が乾燥しやすくなる可能性があるのです。
パーマやカラーをして数日経過してからなんか髪がパサつくようになったな、痛みがひどくなってきたと感じることや経験、ありませんか?
日頃のヘアケアにも関係してきますが、もしかしたら残留アルカリの可能性もあるかもしれません。
髪へのダメージが少ないヘアマニキュアも選択肢の一つ
一般的に取り扱われているのはアルカリ性カラーにありますが、ヘアマニキュアを利用するカラー方法もあります。
ヘアマニキュアを利用した場合は酸性カラーの分類になりますので、髪へのダメージが少ないのが特徴です。
そしてジアミン成分も入っていませんので、アレルギー性の皮膚炎がある方にも安心して利用できるカラー方法になります。
ダメージが少ない特徴がある一方、暗めの髪に入れても色味がわかりにくい、色持ちの期間は短め、そしてもし、ヘアマニキュアからヘアカラーへの乗り換えを行う場合は薬液が浸透しにくい状況になりやすいので注意が必要です。
ヘアマニキュアも気になるという場合、サロンの担当さんに相談した上で決めると良いでしょう。
カラーはサロンにお願いした方が良い理由
カラーで使用する薬剤は頭皮への刺激も強いだけでなく、髪へのダメージも影響していきます。
例えば自宅でカラーを入れた場合、以下のデメリットがあるのです。
・色むらがある
・頭皮がヒリヒリする
・不要な場所(皮膚)が一時的に染まってしまった
・髪が傷んだ
セルフの場合、正直なところデメリットが多いかもしれません。
一部分だけ色が強く入っているのにある場所はほとんど色が入らなかった、バサバサになって痛みが激しくなったという理由から後悔する方も多いです。
▼カラー前後のトリートメントには大きな意味があります
肌トラブルだけでなく髪の傷みが目立つのは気になりますよね。
サロンでもしカラーをした場合、一緒にトリートメントをお願いすることで以下のメリットを実感できるでしょう。
・カラーの持ちが良くなる
・痛みが少ないツヤツヤの仕上がりになった
サロンで行うトリートメントはすでに起きている髪のダメージの修復だけでなくカラーリング時にかかってくる負担も軽減させる目的があります。
カラーの施術前にトリートメントを行うことで満足のいく仕上がり、そして色むらが起きる心配もほとんどありません。
おすすめの流れは
・カラー前のトリートメント(前処理剤・PPT・保護剤)
・カラーの施術
・アフタートリートメント
施術の前と後にトリートメントを行うことで髪のダメージの軽減にもなりますし仕上がりも違います。
自宅のトリートメントとはやる意味も違ってきますので、一緒にお願いした方が良いでしょう。
▼負担の少ないカラーを受けられるサロンもおすすめです
また、サロンによって取り扱いが少ないですが、以下のダメージ要素を避けたカラーもあります。
・アルカリフリー
・シリコンフリー
・カチオンフリー
・残留アルカリ除去
詳しくはサロンにご相談ください。